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朝顔日記

あさがくるまえに。

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 久しぶりに雨が降った。

 そんなことをぽつりと呟くと、師匠(といつもそう呼んでいる)が「この前も降ったやん」と笑っていて、そうだったっけ、と思った。

 前々から薄々気づいていたけれど、僕は雨が嫌いじゃない。小説を書くときも、雨の描写が1番書きやすい。きっとそれは、僕が雨のことが好きで、よくみているからなのだ。

 雨の日の後、必ず熱を出す友人がいる。身体が雨に濡れて、どうしても冷えてしまうのだ、と言っていた。寒さに弱い人間なのだろうな、と思った。

 僕は寒さに強いため、冬も体調をほとんど崩さない。けれど、暑さには弱いので、色黒な癖して、外に出るとすぐに脱水症状が出てきてしまう。去年の夏、バンドの活動で学校までの坂道をベースを背負いながら登っていたら、道端にふらふらと倒れ込み、草むらに吐いてしまった。

 夏場は経口補水液を水筒に入れて持っていく。冬に飲むととても不味いものなのだけれど、夏に飲むと、ポカリみたいに美味しく感じられるから不思議だ。

 雨は人を憂鬱にさせる。

 その憂鬱さがまた自分を見直すきっかけになったりもする。憂鬱になる時間も、人間には必要だ。雨は、哀しみを洗い流してくれる。雨とは、「時間」なのだ。