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朝顔日記

あさがくるまえに。

日々朝顔

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 新しいなかまが増えました。

 

 

 朝、いつもグロッケンの音で目が覚める。昨夜用意しておいたアラームが時間通りきちんと作動して、私を起こしてくれるのだ。壁にかかったシナモンの時計を見ると、長針は「7」を指していて、「よし」と小さく呟いた。

 布団から起き上がり、洗面所へ。決して鏡は見ない。だって、壊れてしまうから。僕が「私」であるために、必要なのだ。朝から喚いていたら、学校に行けない。

 ばしゃばしゃと、皮膚科でもらった洗顔クリームで顔を洗ってすぐに、これまた皮膚科でもらった化粧水で保湿し、最後に皮膚科でもらった塗り薬を塗る。ニキビはなかなか治らない。それでも、僕はいつかこの肌がすべすべになる日を夢見ている。

 再び自分の部屋に戻り、今度は制服に着替えた。しかし、おや、靴下がない。急いでリビングのドアを開けて、家族に「おはよう」と言ったあと、ベランダからそれを見つけ出した。よく、そんなことがあるのだ。

「お母さん、ピザトーストお願い」

 母にピザトーストを作ってもらっている間、私は髪の毛を整え、軽く口をゆすぐ。そこでお手洗いに行っていなかったことに気づき、急いでトイレに入った。父が起きる前でよかった。父のトイレは長いから。

 すっきりしたところで手を洗い、リビングに戻るともうピザトーストはできていた。「いただきます」としっかり手を合わせ、半分に割って、齧り付く。もう、5年くらい朝食はこれだった。

 5分ほどで食べ終わり、「ごちそうさま、美味しかった」と、お弁当を作る母に独り言みたいに呟いたあと、歯磨きをした。

 部屋に戻ってスマホの電源を入れて、LINEの返信をしていく。データ通信はあまり使いたくない。できるだけ、Wi-Fiのあるところでスマホを使いたかった。

 しばらくすると「お弁当できたで」と母が呼びに来た。花柄のお弁当袋に紫色のお弁当箱と、クッキーを入れる。クッキーは3時間めに食べる。今日も誰かと一緒に食べよう。

 時刻は7時40分。日焼け止めを塗りながら家を出て、私は太陽の中を走り始める。

「いってきます」